放置厳禁!ベランダ笠木の劣化が引き起こす深刻な「壁内部の腐食と雨漏り」
ベランダやバルコニーの雨漏りと聞くと、「床の防水層が劣化しているのでは?」と考える方が多いのではないでしょうか。確かに床面の防水不良は雨漏りの代表的な原因です。しかし実際には、手すりや外壁との境目にある「笠木(かさぎ)」が劣化して雨漏りを引き起こしているケースが少なくありません。
今回は、笠木が原因で起こる雨漏りの特徴や修理方法、予防のポイントについて詳しくご紹介します。
笠木とは?
笠木とは、ベランダやバルコニー、外階段などの手すり壁の上部に取り付けられている仕上げ材のことです。アルミやガルバリウム鋼板、ステンレス、タイルなどさまざまな素材が使われています。
役割は大きく分けて3つあります。
・雨水の侵入を防ぐ:手すり壁の上部から水が浸入しないように覆う。
・美観性の向上:見た目をスッキリさせる。
・安全性の確保:人が手を掛ける部分を滑らかに仕上げる。
見た目のアクセント程度に思われがちですが、実は雨漏りを防ぐ重要なパーツなのです。
笠木からの雨漏りが起こる原因
1. シーリングの劣化
笠木と外壁の取り合い部分はシーリング材で防水処理されています。紫外線や風雨により、このシーリングが切れたりひび割れたりすると、そこから雨水が侵入します。
2. 施工不良
新築やリフォーム時の施工で、防水処理が不十分なケースもあります。特に見えにくい部分なので、施工精度が低いと数年で雨漏りが発生することも。
3. 笠木自体の腐食・劣化
金属製の笠木はサビや腐食で穴があくことがあります。また、固定金具がゆるんで隙間が生じることも。
4. 内部の防水シートの不具合
笠木の下には防水シートや防水紙が施工されている場合がありますが、これが破れていると、わずかな隙間から水が侵入して壁内部に回ってしまいます。
笠木から雨漏りした場合の被害
笠木から侵入した水は、壁内部を通って室内に漏れるため、被害が広がりやすいのが特徴です。
・室内の天井や壁紙にシミができる
・サッシまわりから水がにじみ出る
・木材が腐食して強度が低下する
・内部の断熱材が濡れてカビが発生する
「床の防水工事をやったのに雨漏りが止まらない」という場合、実は笠木から水が入っていることも珍しくありません。
笠木の雨漏りを放置するとどうなる?
ベランダやバルコニーの笠木(かさぎ)からの雨漏りは、「少しのヒビだから大丈夫だろう」と軽視されがちです。しかし、笠木の小さな隙間から侵入した雨水は、建物内部の「構造材」をじわじわと濡らし、修繕費用が膨大になる深刻な事態を招きます。
笠木の雨漏りを放置することで高まる、主なリスクは以下の4点です。
構造材の腐朽:建物の耐久性・耐震性の深刻な低下
どのような被害が起こるか?
笠木からの雨水は、多くの場合、ベランダの壁内部(パラペット部分)を伝って浸入します。その結果、壁の内部に隠れている木材の柱や間柱、そして躯体の構造合板といった建物の骨格が常に湿った状態になります。水に晒され続けた木材は、短期間で腐朽(ふきゅう)、つまり腐り始めます。一度腐ってしまうと、その部分は強度を失い、家全体を支える力が弱まります。
放置による影響
構造材が腐朽した状態で地震や台風といった自然災害に見舞われると、建物の耐震性・耐久性は著しく低下します。最悪の場合、壁の崩壊や建物全体の倒壊リスクが高まり、住人の安全を脅かすことになります。
シロアリ被害の誘発:被害範囲が拡大し、修繕費用が跳ね上がる
どのような被害が起こるか?
シロアリは、乾燥した木材よりも、雨漏りなどで湿気を帯びた木材を好みます。笠木からの雨水によって湿ったベランダ周辺の木材は、まさにシロアリにとって格好の餌場となります。
一度シロアリが侵入すると、彼らは湿った場所を起点として、建物の基礎や床下、さらには柱を移動し、被害範囲を拡大させていきます。
放置による影響
シロアリ被害が進行すると、構造材の腐朽と相まって建物の強度がさらに低下します。単なる笠木の補修では済まず、シロアリ駆除工事と大規模な構造材の交換工事が必要となり、リフォーム費用は数十万円単位から数百万円へと跳ね上がるケースも少なくありません。
健康被害の発生:カビの繁殖によるアレルギー・呼吸器系のリスク
どのような被害が起こるか?
雨漏りが原因で壁内部や天井裏が湿ると、そこでカビやダニが大量に繁殖します。特にカビの胞子は空気中に飛散し、居住空間の空気を汚染します。
この汚染された空気を吸い込むことで、住人にアレルギー性鼻炎、喘息(ぜんそく)といった呼吸器系の疾患、さらにはシックハウス症候群などの健康被害を引き起こすリスクが高まります。
放置による影響
健康被害は、特に免疫力の低いお子様や高齢者にとって深刻です。雨漏りを放置することは、建物を傷めるだけでなく、ご家族の健康を害することにつながります。カビの除去や内装の張り替えには、別途費用が発生します。
外壁・内装への二次被害:補修工事の費用増大
どのような被害が起こるか?
笠木からの雨水が長期間にわたり浸入し続けると、最終的に水は壁の内部を通り抜け、室内の壁や天井にまで達します。
・内装被害: クロス(壁紙)の剥がれやシミ、天井の変色やたわみが発生します。
・外装被害: 外壁の塗装が剥がれたり、ひび割れが進行したりして、建物の美観が損なわれます。
放置による影響
初期段階で笠木だけを補修していれば安価で済んだはずが、放置によって内装・外装まで被害が広がると、雨漏り補修に加えて内装の張り替えと外壁の再塗装が必要になります。結果として、リフォームの規模が大きくなり、費用と工期が大幅に増加します。
小さな隙間でも油断は禁物
笠木の雨漏りは、その兆候が小さなひび割れや継ぎ目の劣化であっても、決して油断できません。被害が深刻化する前に、専門業者による早めの調査と適切なシーリング・補修を行うことが、大切な住まいとご家族の健康を守るために不可欠です。
笠木からの雨漏り修理方法
1. シーリングの打ち替え
劣化したシーリングを撤去し、新しく充填します。軽度の劣化なら比較的短期間で対応可能です。
2. 笠木の交換
腐食や破損が進んでいる場合は、笠木を新しいものに交換します。素材やデザインを選べるため、美観も回復します。
3. 内部防水の再施工
笠木の内部まで浸水している場合は、防水シートや防水紙を新しく施工し直す必要があります。
4. 外壁補修と併用
外壁や手すり壁自体に劣化が見られる場合は、外壁塗装や防水工事とセットで行うと効果的です。
笠木の雨漏りを予防するには
■定期的な点検:5〜10年ごとにシーリングや金属部材の状態を確認。
■外壁塗装時に一緒にチェック:足場を組むタイミングで笠木も点検・補修するのが効率的。
■早めのメンテナンス:小さなひび割れでも放置せず補修する。
特に北九州エリアは台風や豪雨が多いため、笠木まわりのチェックは欠かせません。
北九州で雨漏り・防水工事ならトラストホームへ!
ベランダやバルコニーの雨漏りは、防水層の劣化だけでなく「笠木」が原因であることも少なくありません。見えにくい部分ですが、劣化を放置すると建物全体に大きなダメージを与える可能性があります。
「防水工事をしたのに雨漏りが止まらない」「壁紙にシミが出てきた」などの症状がある場合は、笠木の劣化も疑ってみましょう。
雨漏りSTOP専門店㈱トラストホームでは、北九州市を中心にベランダ・バルコニーの雨漏り調査から修理・防水工事まで幅広く対応しています。
★現地調査は無料
★散水調査やサーモグラフィー診断も可能
★戸建て・マンションどちらも対応
「笠木からの雨漏りかもしれない…」と思ったら、お早めにご相談ください。
◎対応地域
北九州市内,八幡西区,八幡東区,小倉北区,小倉南区,若松区,門司区&北九州市の近隣地域
※上記以外も福岡県内であればご相談ください
◎外壁塗装・屋根塗装・防水工事も承ります
・外壁塗装/外壁リフォーム
・屋根塗装/屋根リフォーム
・防水工事
◎水まわり・内装リフォームも承ります
・リフォーム専門店 福岡店
・リフォーム専門店 北九州店
・リフォーム専門店 宮崎店
◎お問い合わせは、お電話またはメールにて承ります!
相談無料・見積もり無料・現地調査無料
お電話の場合はこちら:0120-39-1137
メールの場合はこちら:雨漏り無料相談
施工事例も定期的に更新しておりますのでぜひご覧ください!